普光寺の山は岩質がほとんどで、いたる所で地表から岩がむき出しになっているのが目につきます。本堂の裏側もその一か所でした。
そこに前住職の祐俊師が即身成仏の地として洞窟を掘り始めたのが観音窟のきっかけです。
入口幅、横1m高さ1.3mと少し小さい入口より入り、奥行き6メートル。削り残した柱を中心に一周約14m。
毎朝5時から夜9時まで毎日掘り進め、約半年で完成させました。
中には、以前仁王門の上にあったシャチ瓦や鬼瓦の蓬莱窟、止観窟、羅漢窟、そして観世音菩薩がそれぞれ配されている。
夏は涼しく、冬は暖かく、そのせいかモリアオガエルも洞窟の中で鳴いてることもあります。
法道仙人窟は観音窟の後に掘った2つ目の洞窟です。観音窟より東側に掘り、入口や天井の高さは前者より入り易く歩きやすい。
中には、法道仙人をお祀りしています。
普光寺開基の法道仙人が普光寺山内洞窟にて入定されたといわれている。